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1952年から紅茶文化を牽引してきた”あの”喫茶店、この度Reliが新しい店舗に携わらせていただきました。
店舗 Tea Saloon MUSICA
所在地 | 兵庫県芦屋市宮塚町12-24 旧宮塚町住宅 |
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築年数 | 1952年築 |
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物件選びを始めたきっかけ。
- MUSICA(ムジカ)は61年間、大阪の堂島で”紅茶屋”をしていまして、そこの店舗の大きさが大体140坪ぐらい、
その中に「喫茶」「食事ができるカフェスペース」「事務所」「卸し」この4つが1つにまとまっている、というお店でした。
ただ時代の流れをみて「喫茶」という文化が少しづつ薄まっているな、と感じて、このあたりで一度
”お店をスマート化”し、それぞれに特化したお店にしようと思ったんです。それが大元のきっかけでした。
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お店の場所選びについて。
- お店ロゴにもDOJIMA JAPANとあるように、MUSICA=堂島というイメージと、
私たち自身もそれを掲げていましたが、別に堂島にこだわらなくてもいいんじゃないか、ということ、
そして私が芦屋在住で、最初の物件(こちらは6年ほど前から)を見つけたのが芦屋で、という流れです。
ただこちらでは喫茶ではなく、紅茶の販売に力をいれているお店なんです。 -
そのような中お客様の声であがったのが、
美味しいコーヒー屋さんはたくさんあるかもしれないけど、美味しい紅茶屋さんは本当に少ない。
美味しい紅茶が飲めるMUSICAの場所を作って欲しい、というお声でした。
以前は堂島だったので大阪のお客様も多く、大阪に戻ってきて欲しい、
というお声もいただいていたのですが、ここ芦屋で募集されている素敵な物件があったので
その募集に参加させてもらって、審査されてありがたいことにうちが入ることができた、という経緯です。
この建物がすごく面白くて、石造りで歴史的建造物だったり、誕生日もMUSICAと同じ、「1952年」なんです。
これにはすごく縁を感じました。
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Reliとの出会い。
- 実は昔から(Reliスタッフと)交流があったんです(笑)
会話の中で「今度お店をするときはデザイン頼むわな!」なんて言っていたんです。
そのときも家具とか色々作ってくれたりしていて、MUSICAのことをよくわかってくれている人だったので、
新しくお店を作るときは頼もうと思っていました。
それで今回もう一つ、芦屋に場所が決まって、改めて正式にお願いしました。
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お店のこだわりポイントを教えてください。
- ・素敵な外観と10坪ほどの空間をどのように活かすか考えました。
内装に関してはシンプルに、特にどこかの国のイメージ等はなく、MUSICAの世界観を形にしました。
置いてあるものも基本的には昔からあったもので、常連さんにはそう言った部分も視覚的に
楽しんでもらえるかと思います。
・カウンター下は海外から紅茶が送られてくるときの木箱を使っています。
これは提案してもらったものでいいアイデアだなと思いました。
・壁の漆喰はお茶(の葉)を混ぜているんです。さすがにここにお茶の香りは残せませんが(笑)
見た目も質感もいい感じに仕上がりました。
・トイレの壁には絵を書いてもらったんですが、これも是非見てほしいですね。
デザインはある程度自分の中にあったのでそれを実際に形にしてもらったんですが、
話し合いながら決めていけたのでとても良かったです。
お店のコンセプトとしては一代目(祖父)が創った「MUSICA」と二代目(父)が作り上げてきた「紅茶の文化」
それらを足して三代目である私なりの考えで作り上げたのが現在のこのお店です。
「Tea Saloon MUSICA」という店名も、1952年に一代目がお店を始めたときの名前なんですよ。
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さいごに。
- ムジカティーの歴史は、音楽評論家出会った一代目が、大阪・堂島の地に
『Tea Saloon MUSICA』を開店した1952年から始まります。
その後二代目がその音楽喫茶を受け継ぎ、1969年に店名を
『Tea House MUSICA』と改め、英国有名ブランドの
スペシャリティ・ティーをポットで提供することに。
これが紅茶の輸入が自由化になる少し前のことです。
そして1976年、長年のティーサーヴィスの経験をもって
『MUSICA TEA』のブランドを立ち上げます。
ムジカティーは、お茶に対する繊細な味覚を持つ皆様に
満足していただけるように、原産国から直接輸入した
新鮮な紅茶を、最短距離でお届けしております。
MUSICAには紅茶を飲むときの「ルール」があります。
それは堅苦しい紅茶の入れ方や飲み方、ではありません。
ただ、日常の紅茶を、各々の好きな飲み方で愉しむことです。
「みなさん、MUSICAでお茶(たの)し(み)ませんか?」